カシスエキスとは?アイケア素材として注目されるその働きを解説

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カシスに、目のまわりの血流量を増やすことでピント調節機能の低下を和らげる作用を持つ成分が含まれていることが報告され、注目されています。本記事では、カシスエキスの機能性関与成分である「カシスアントシアニン」にて報告されているピント調節機能の低下を和らげる働きや、暗い場所での見る力を助ける働きについてご紹介します。

カシスエキスとは

カシスは高い栄養価を持つ食材として注目されています。カシスから抽出した「カシスエキス」についてご存じの方も多いのではないでしょうか。以下ではまず、カシスとカシスエキスについてご紹介します。 カシス
森下仁丹の機能性原料
「カシスエキスMJ」

アントシアニンが豊富に含まれた栄養価の高い果実「カシス」

カシスはスグリ科スグリ属の落葉低木で、直径1cmほどの濃紫色の果実をつけるベリーの一種です。

果実は栄養価の高い食材として知られており、ブルーベリーよりも多くのアントシアニンが含まれているだけでなく、ビタミンC、ビタミンE、鉄分など他の栄養素も豊富です。 味は甘酸っぱくかすかな苦みがあり、ジュースやリキュール(お酒)、ジャム、お菓子などさまざまな食品に加工されています。 なお、一般的な名称である「カシス」(Cassis)はフランス語であり、日本語では「クロフサスグリ(クロスグリ)」、英語では「ブラックカラント」(Blackcurrant)といいます。

カシスエキスに含まれる機能性関与成分「カシスアントシアニン」とは

カシスエキスには特徴的なアントシアニンが含まれています。 以下ではカシスアントシアニンや、他のアントシアニンとの違いなどについてご紹介します。

ポリフェノールの中でも有色野菜や果物の赤紫色を構成する色素成分

アントシアニンはポリフェノールの一種であり、野菜や果実、花などに見られる赤紫色や青紫色を構成する水溶性の色素成分です。 抗酸化作用が強く、紫外線などの有害な光から植物を保護する働きがあります。 アントシアニンはカシスをはじめとするベリー類や、ナス、紫芋、赤ワインなどに多く含まれており、安全性の高さ、また色調の美しさから、古くから布の染料や食品の着色料として用いられてきました。種類も非常に豊富であり、現在発見されているものだけで500種類を超えるとされています。 このアントシアニンの中でも、特にカシスに含まれているものを「カシスアントシアニン」といいます。

ブルーベリーなどには含まれない成分を含有

カシスには「D3R(デルフィニジン-3-ルチノシド)」、「D3G(デルフィニジン-3-グルコシド)」、「C3R(シアニジン-3-ルチノシド)」、「C3G(シアニジン-3-グルコシド)」という4種類のアントシアニンが含まれており、このうちルチノシド類であるD3RとC3Rは、ブルーベリーなどには含まれない成分です。 カシスに含まれるアントシアニンの成分構成比を見ると、D3Rが46%、C3Rが35%と全体の80%以上をカシスに特徴的な成分が占めています。

「カシスアントシアニン」の機能

このカシスアントシアニンは、以下のような機能があることが報告されており、近年国内外で注目されています。

ピント調節機能の低下を和らげる働き

1つ目はピント調節機能の低下を和らげる働きです。 目のピント調節は、「毛様体」という目の筋肉の動きによって行われています。遠くを見るとき、毛様体の筋肉は弛緩し、レンズの役割を持つ水晶体が薄くなります。反対に、近くを見るときは毛様体の筋肉が収縮(緊張)し、水晶体が膨らみます。目を酷使するとこの毛様体が凝り固まり、ピント調節機能が低下します。また、このピント調節機能の低下は目の疲労感の原因とされています。 「カシスアントシアニン」には目のまわりの血流量を増やすことで、ピント調節機能の低下を和らげる働きが報告されています。 暗い場所で見る

暗い場所での見る力を助ける働き

2つ目は暗い場所での見る力を助ける働きです。 明るい場所から暗い場所に移動したとき、徐々に暗闇に目が慣れる現象を「暗順応」と呼びます。網膜には「ロドプシン」という光受容体タンパク質があり、暗い場所にいるとロドプシンが徐々に再合成されることで暗順応が起きます。加齢や目の酷使によってロドプシンを再合成する力が衰えると、暗闇で目が見えにくくなってしまいますが、ロドプシンが再合成されると暗い場所での見る力を助けることができます。 「カシスアントシアニン」には夕方・夜間(暗い場所)での見る力を助ける機能が報告されています。

「カシスアントシアニン」を用いた商品開発なら森下仁丹

本記事では、カシスエキスの概要や含まれる成分、その機能をご紹介しました。 森下仁丹は、ご紹介したピント調節機能の低下を和らげる機能と暗い場所での見る力を助ける機能が報告されている「カシスアントシアニン」の含有量を規格化した独自素材「カシスエキスMJ」を提供しています。 「カシスエキスMJ」は、アントシアニンの含有量が豊富でかつ生産量が少なく希少ともいわれるニュージーランド産カシスまるごとの果実から抽出したエキス粉末です。 また、単回摂取で効果を実感できる特徴があります。「カシスエキスMJ」の機能を生かして、ピントが合いにくい方や夜道を運転する方をターゲットとした商品開発に最適です。 森下仁丹では独自素材を活用した商品開発のご提案も行っています。 「カシスエキスMJ」の強みや、商品開発のポイントについてお知りになりたい方、商品開発をご検討されていらっしゃる方は、以下のホワイトペーパーをご覧ください。

お役立ち資料
「カシスエキスMJ」を活用した食品開発のご提案
カシスエキスには、目のまわりの血液量を増やすことで目の機能低下を和らげる作用があると報告されている成分が含まれています。昨今はリモートワークなどの増加により目に関する悩みを持つ方が多く、カシスエキスの機能が注目されています。 本書では、カシスエキスの機能性関与成分である「カシスアントシアニン」の詳細や、森下仁丹が提供するカシスの独自素材「カシスエキスMJ」の商品化のポイントや顧客ターゲットをご紹介します。
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